久良工務店ー久良大作のブログ

大工ですが、建築以外のことを綴ります。 建築については「木の家をつくる~土に還る家づくり」へどうぞ。

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修理して使うということと、対する「メンテナンスフリー」ということ

 子供の通学用の黄色いジャンプ傘、今春たしか1本400円前後で購入した。梅雨に入るまえに曲がっていた骨を補強修理していたが、雨が多くなり使用頻度が増すととたんにまた数本の骨を曲げてもって帰って来た。その度に修理を繰り返すので傘のつくりもだいぶと分かってくる。
 しかし、本当によくこわれる。子供のことだから、学校から帰る道すがら引きずったり振り回したりチャンバラしたりすることも原因の一つだろうが、それにしてもこわれるのが早すぎる。修理して分かったのだが、材となる骨が驚くほど薄い。軽量化のためか、もしくは材料節約のためか。捻れの力が加わるとすぐに曲がってしまう。そしてすぐに折れる。おまけに必要のないジャンプ機能のため余分な力が加わることで本体へのダメージも大きい。もう少し高価でも長く使えるものをと探すが、子供用の傘でそのようなものは一地方都市では見当たらないので、修理して使わない限り、結局毎年1本以上買い替えるはめになる。
 しゃくに障るのでとことん修理して使う。骨を補強するに見合ったU字型のステンレスの材料を買ってきてサンダーで短く切断、サイズが合うまでグラインダーで削る、バリをとって切れ込みを入れてから修理箇所にかぶせてペンチで締める。材料代1280円、手間数時間。「修理するより新しく買った方がやすくつきますよ」という言葉を今までさんざん耳にしてきたことを思い出し、なるほどと納得した。このことばは、現在のモノの多くは修理して使うことを前提につくられてはいないということと同義である。少しでもコストを抑えるために、後々修理できないような造りになる。

 ここまで来て、はたと気がついた。
 「修理できないものはメンテナンスフリーである。」
 
 商品の売り文句として、「メンテナンスフリー」をうたっているものを多く目にするが、それは多少なりとも「使い捨て」を意味するのだということ。モノづくりの現場で「メンテナンスフリー」をうたうこと自体が大きな倒錯であること。

 修理することを前提につくられていないもの、メンテナンスがいらない(あるいはできない)ものに、決して愛着は湧かない。

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にすけまる

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